歯磨きの仕方について

皆さんこんにちは!

涼しくなってきましたね。体調を崩されないようお気をつけください。

今回は、犬・猫ちゃんの歯磨きの仕方についてお話しします。

わんちゃん、猫ちゃんは自分たちで歯を磨くことができません。

こちらでやってあげないと、将来的に歯周病が進行し、歯を失う、痛くてごはんが食べられない、また心臓病や腎臓病などになるリスクが増加し、命を脅かします。

最終的な目標は、『歯ブラシで磨く』ことですが、いきなりできる子はほぼいません。

大きく以下の4段階で、徐々に慣らしていきます。

① 口周りを触れるようになる

② 口の中に指を入れてみる 歯を触ってみる

③ 指に歯磨きシートを巻いて、歯を磨いてみる

④歯ブラシを実際に使ってみる

①に一番時間をかけましょう。そもそも口を触れないと、到底歯磨きなんてできません💦

ポイントは『大袈裟に褒める!』『おやつなどのご褒美を使う!』ことです。肉汁でもOKです。これはどのステップで非常に大事なことです。

「え、歯磨きしたのにおやつ食べさせていいのですか?」

「はい、大丈夫です。この子たちはほぼ虫歯にはならないですし、歯周病を防ぐことが目的なので。」

継続してできることが一番大切なので、歯磨きが楽しいことなんだよと教えてあげてください。ご褒美のために、みんな頑張ってくれます(^^)

毎日できることが理想ですが、難しければ分けて問題ありません。3日かけて全ての歯がしっかり磨けるようにしてください。

例えば、上顎表面→下顎表面→歯の裏側を磨く、という形で3日間で完結させてください。

わんちゃんの歯石は3〜5日、猫ちゃんの歯石は1週間でついてしまいますので。磨きながら、合間合間にブラシを水ですすぐとなおよいです。

歯ブラシは、ヘッドの小さいものが磨きやすいでしょう。また、ブラシの毛は柔らかく、短いものを選ぶとよいです。

毛先が開いたら交換してください。

ブラシにも先の太いもの、細いものがあります。太いものは歯の表面、細いものは歯周ポケットや歯の溝を磨くのに適しています。

詳しくは一度お気軽にお越しいただきまして、ご相談ください。

最後にもう1つ、大事なことですが、歯のためにと売られている鹿の角や蹄などの弾力のない硬いものは、歯が欠ける、割れる、削れる原因になります!

別に治療が必要になりますので、絶対に与えないでください。ひどいと歯を抜くしかないケースになることもあります。注意してください。

当院の看板犬こぶちゃ君も歯磨き頑張ってます(^^)

獣医師 山本