歯科レントゲンの導入 (歯周病の評価と治療)

皆さま、こんにちは!

今回は当院に新しく導入された歯科レントゲンについて、お話ししたいと思います。

まだ全国の動物病院でも、導入している病院は数パーセントと言われています。

それだけまだ歯科の分野において、レントゲンの重要性が浸透していないことが問題点ではありますが、歯科レントゲンは精査、治療においてとても効力を発揮してくれます。

歯周病精査(顎の骨の融解度合いなど)
→ 歯をさせている骨がどのくらい溶けてしまっているのか

う蝕などの歯の評価
→ 虫歯などの評価

破折、咬耗による歯髄(神経・血管)の評価
→ 折れたり、割れたりしている歯や擦り減ってしまった歯の評価

埋伏歯(出てきていない永久歯)の評価

などなど。

これがそのレントゲンの機材です!

デジタルフィルムを口の中に設置して、片手で照射し撮ることができます。

撮ったレントゲン画像はすぐさまパソコン上に送られ、ソフトで確認できます。

歯石はたくさんついていますが、この子の下顎の奥歯をレントゲンで確認してみると…

口唇があるため前の写真では見えてはいませんが、一番奥歯の歯が歯周病により、歯を支えていた顎の骨が溶けてなくなり、歯が浮いているように見えます。肉眼ではぐらつきがみられます。

このように口腔内の状況を詳細に調べることができる検査機器です。

この機材を活用し、質の高い医療をこれからも提供できるよう努めていきます。

獣医師 山本