ワンちゃんにも被毛はどんな役割が?被毛についてご紹介

ワンちゃんは多くが体表の大部分が毛で覆われています。そんな被毛について今回は詳しくお話しします。

被毛の役割は?

被毛は表皮よりも外側に存在するため、環境の最前線にある構造です。そんな被毛の役割は

・バリア機能

・体温の調節

・感覚器としての役割

・動物同士のコミュニケーションツール

などとして働きます。

毛の種類は?

出典:犬のスキンケアパーフェクトガイド

毛器官は毛とそれらを囲む毛包からなります。犬の毛には太く硬い一次毛と細く柔らかい二次毛があります。犬種により一次毛と二次毛の割合は変わってきます。

皮膚の表面に見えている毛を毛幹、それより下を毛根と呼び、毛根の最下部には毛球があります。

毛周期とは?

ワンちゃんにも毛の生え変わる周期があります。

毛は一定の周期で成長・脱落します。この周期を毛周期と言います。その中でも主に、成長期・退行期・休止期の3つのステージから構成されています。

出典:犬のスキンケアパーフェクトガイド

成長期

毛が成長する期間です。毛包は活発に細胞分裂をしていて、毛球(毛根の一番したの部分)は深い位置に存在しています。

退行期

毛が成長を止める時期です。毛包は細胞分裂を止めて、毛球は小さく縮小します。

休止期

毛包内の毛が脱落し、新しく毛を作る準備をします。

毛周期に変化を与える原因は?

毛周期は色々な要因によって調整されています。

1、毛の長さ・・・長毛種は短毛種よりも成長期の期間が長くなります。

2、日照時間・・・日照時間が長くなると、毛の成長が促進されます。

3、季節・・・一般的に春と秋に毛が生え変わります。

4、栄養状態・・・栄養が足りてないと、成長期の毛の量が少なくなります。

5、神経支配・・・神経の麻痺によって、毛周期の延長や短縮する場合があります。

6、剃毛・・・毛を剃ると一定期間、毛の成長が止まる場合があります。

7、ホルモン・・・脳・甲状腺・副腎・生殖器で産生されるホルモンは毛周期を調節します。

まとめ

今回はワンちゃんの被毛についてお話ししました。全身の毛が薄くなる脱毛は、季節の変わり目や年齢の変化に伴って起こることが多いですが、ホルモンの異常などでもでみられることもあります。ワンちゃんの脱毛でお悩みの方は一度ご相談ください。

 



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