肛門腺とは肛門の4時と8時の方角にある、袋状の構造物でその中に分泌物が溜められています。犬猫は、自分の縄張りを示すために排便するときに肛門腺を一緒に分泌します。また、犬同士でお尻を嗅ぎ合いっこする時もこの肛門腺の臭いでコミュニケーションをとっていると言われています。
肛門腺が溜まりすぎる?
犬猫の中には、自力では肛門腺を出しづらい子がいます。肛門腺が溜まると不快感を示す子がいるため、ワンちゃんネコちゃんに次のようなそぶりが見られたら、一度動物病院に連れてきてください。
- お尻を舐める、地面にこすりつける
- 自分の尻尾をくるくると追いかける
- 排便のときにキャンと鳴く
- お尻あたりを触られるのを嫌がる
肛門嚢炎、肛門嚢破裂とは
また、肛門嚢の開口部が何らかの原因で塞がってしまったり、肛門嚢内に細菌感染が起こったりすると、炎症により肛門嚢炎となります。肛門嚢炎が悪化すると肛門嚢が破裂してしまうことがあります。基本的には内科的に治療していきますが、繰り返す場合は肛門嚢の摘出が必要になる場合もあります。
まとめ
もし、お尻をしきりに舐めたり地面にこすり付けたりしている場合は、肛門腺が溜まっている可能性が高いです。動物病院で絞ることができるので、ぜひ連れてきてください。
こちらの記事で更に詳しく記載しています。ぜひご参考ください。
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