今回は動物の呼吸の変化についてのお話です。少し知っておけば、いざ起こったときに慌てずに行動できるかもしれません。
病的ではない場合
一見すると呼吸困難のように見えても、単に“呼吸の回数が増えているだけ”ということもあります。例えば興奮や暑さを感じているとき、呼吸がはやくなることが多いです。こういった時に共通して言えるのは、“呼吸が速い以外はいつも通り”ということです。しばらく時間が経って落ち着くようなら心配しなくても大丈夫です。
正常な呼吸回数は?
正常な犬の呼吸回数は1分間で15~30回程度です。40回/分以上で呼吸をしているときは呼吸が速いと判断してください。猫でもだいたいの目安は30回/分以上の呼吸をしているときは呼吸が速いと考えます。
また、猫は犬のように口を開けて呼吸することは通常ないため、もし猫ちゃんが口呼吸をしていたら緊急性が高い可能性があります。
呼吸困難ってどんな様子?
- ・呼吸回数が普段よりも多い
- ・呼吸の仕方が変(首を伸ばして上を向いて呼吸しているなど)
- ・お腹や胸の膨らんで戻る動きがいつもより大きい
- ・座ったまま(伏せになれない、眠れない)
- ・舌の色がいつもと違う
このような様子が見られたら要注意です。
呼吸困難が起こる原因は?
空気の通り道である鼻~咽頭(喉のあたり)や気管、肺に何か起きている場合。他にも心臓病が原因で肺に水が溜まったり、お腹の中の病気が原因で横隔膜が押されて呼吸が苦しくなるケースもあります。これら以外にも貧血や中毒など、呼吸困難になる原因はいろいろとあります。
まとめ
病的ではないけれど呼吸が速い?という場合は、その原因を取り除いてあげて呼吸が落ち着くか確認しましょう!それでも改善がなく本当に呼吸困難なら緊急事態ですのですぐに病院へ行くようにしましょう。
病的かどうか分からない、心配な場合はすぐにご連絡ください。
こちらの記事で更に詳しく記載しています。ぜひご参考ください。
荻窪桃井どうぶつ病院/杉並動物循環器クリニックでは、公式ライン・インスタグラムにて飼い主さん向けの情報を発信しています。