ワンちゃん、ネコチャンの肥満について

肥満は病気であり、肥満そのものが様々な病気のリスクになることも報告されています。今回はそんな肥満についてお話します。

体重は食事などからとる摂取カロリーと基礎代謝や運動によって消費される消費カロリーのバランスで決まります。

おやつが実はすごいカロリーに?

摂取カロリーが多いことの理由にはフードの与えすぎとおやつの与えすぎの二つが考えられますが、実は後者のおやつは要注意です。

例として、体重5kgのワンちゃんがクッキー一枚食べた場合、体重60kg程度の人がハンバーガー1個を食べるのに相当するカロリーに相当します。ついつい人の食べ物を与えてしまうと摂取カロリーが増えてしまうので注意が必要です。

体型の基準は?

犬猫で同じようなものを指す指標としてBCS(Body Condition Score)があります。

出典:日本ヒルズ・コルゲート株式会社

出典:日本ヒルズ・コルゲート株式会社

肋骨を触ってみて適度に触れるかどうか、上から見たときに胴がくびれているか、横から見たときにお腹がひきしまっているかなどを見てみましょう。

肥満だと何がいけない?

肥満である犬猫は様々な病気を引き起こすリスクがあります。

運動器疾患・・関節疾患や脊髄疾患など

呼吸器疾患・・・呼吸が苦しくなりやすくなります。

内分泌、代謝性疾患・・・糖尿病や高脂血症などのリスクが上がります。

寿命・・・肥満の犬は肥満でない犬と比べて寿命が短くなるということが分かっています。

肥満だと思ったら?

BCSを確認して、うちの子肥満だったんだと感じた場合はぜひダイエットに取り組んでみてください。

ただ、自己流でのダイエットは危険なこともあるので心配であればまずは一度ご相談ください。

こちらの記事で更に詳しく記載しています。ぜひご参考ください。


荻窪桃井どうぶつ病院/杉並動物循環器クリニックでは、公式ライン・インスタグラムにて飼い主さん向けの情報を発信しています。

友だち追加