仔犬の甘咬みの対処方法

甘咬みは乳歯から永久歯へ替わる時期の仔犬にとって正常な行動の一つであり、母犬や兄弟犬との触れ合いで噛みつきの加減を学習していきます。放っておくと、家族や他の犬への攻撃行動に繋がるため4〜5ヶ月齢までのしつけが必要です。

1.適切なおもちゃを与える

かじりたい欲求が強い4〜5ヶ月齢の時期におもちゃを使用して発散させることはとても重要です。仔犬が飲み込めるくらいの小さなおもちゃは避け、大きめのサイズを選ぶのがおすすめです。また、かじってほしくないもの(スリッパ、靴下、家具など)を与えてしまうとその後もかじっていいものだと認識される恐れがあるので避けましょう。もちろん人の手足を噛ませて遊ばせることは禁忌です。

2.犬同士で遊ばせる機会を作る

同年齢の仔犬や遊び好きの成犬と遊ばせることで効果的に学習させることができます。しかし、相性が悪かったり、体格が極端に異なる場合犬嫌いになるきっかけになる可能性があるため注意が必要です。犬の行動を熟知した専門家が管理している安全なパピークラスを利用することが最適です。当院でも開催しているのでお気軽にお尋ねください。

3.甘咬みされた時には……

対応方法として基本的なパターンは以下の通りです。

仔犬が噛む

『痛い!』と言って手や足を隠し、そのまま無視または退室する

数十秒で仔犬のもとに戻る
仔犬の歯が人に当たらなければ楽しくずっと遊べることを分かりやすく伝えることが重要です。    

やってはいけない対応としては強い叱責、叩いたりすることです。一瞬咬むことをやめるかもしれませんが、恐怖を与えてこない人間に対しての咬みつき行動を増やしてしまうかもしれません。また、咬まれた際に大袈裟に反応することも仔犬を興奮させるためやめましょう。

まとめ

甘咬みを放置することは人と犬を危険にさらすことになるかもしれないので早期に学習させることが重要です。
困ったことがあればお気軽に獣医師にご相談ください。