胃拡張・胃捻転症候群について

今回は大型犬に多い胃拡張胃捻転症候群についてお話しします・

胃拡張・胃捻転症候群(GDV)ってなに?

犬のお腹(胃)がガスで急にふくらみ、さらに胃がねじれてしまう病気です。
数時間で命に関わるため、すぐに病院に行く必要があります。

こんな症状は要注意!

  • お腹がパンパンにふくらんでいる
  • 吐こうとするけど吐けない(空吐き)
  • よだれが大量に出る
  • 落ち着かない、ウロウロする
  • 呼吸が苦しそう、ぐったりしている

このような様子が見られたら、1分でも早く動物病院へ!

なりやすい犬は?

  • グレート・デン、ジャーマンシェパード、セントバーナードなど胸の深い大型犬
  • 早食い・1日1回だけの大量の食事
  • 食後すぐに走るなど激しい運動をする犬
  • 家族(血縁)に同じ病気を経験した犬がいる場合

※小型犬や中型犬でも起こることがあります。

 病院での治療は?

ショックを防ぐための点滴などの処置

胃の中のガスを抜く

胃を元に戻し、再発防止のために胃を固定する手術
(場合によっては脾臓の摘出も行う)

予防のポイント

普段の生活から以下のことに気をつけてもらうと少しでも発症しづらくできるでしょう。

  • ごはんは1日2〜3回に分ける
  • 早食い防止用のお皿を使う
  • 食後1時間は運動させない
  • 高い位置での給餌は避ける

高リスク犬種は予防的な手術を検討することもあります。

まとめ

胃拡張・胃捻転症候群は「気づいたらすぐ病院」が鉄則です。
症状を知っておくこと、日頃からの食事・運動の管理が、愛犬の命を守りますので気をつけましょう!

詳しい内容はこちらで紹介しています。ぜひ参考にしていただけたれと思います。


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