今回は猫の「フィラリア症」についてお話します。
フィラリア症といえば犬のイメージが強いと思いますが、実は猫にも感染します。
猫のフィラリア症とは？
フィラリア症とは、猫に犬糸状虫（フィラリア）という寄生虫が寄生することで引き起こされる病気です。
犬とは異なり、猫の体内に侵入したフィラリアはほとんどが死滅し、多くの猫では無症状や軽度の症状がみられる程度ですが、場合によっては重症になる可能性があります。
また、犬に寄生した場合と猫に寄生した場合では病態が異なります。
症状は？
猫のフィラリア症では1、肺血管にフィラリアが侵入した時期 2、成虫が死亡した時期 の2つの段階で症状がでます。
症状としては
・咳がでる
・嘔吐
・食欲不振
・元気消失
・呼吸困難（重症例）
などがあります。犬に比べると強い呼吸器症状がでることが多く、また、肺血管にフィラリアが侵入した時期に出る呼吸器の症状は犬糸状虫随伴呼吸器疾患(HARD）と呼ばれています。
非常に稀ですが突然死のリスクもあるとされています。
予防の大切さは？
猫のフィラリア検査は心エコーや血液検査などで診断ができますこともありますが、偽陰性の場合もあり
「正確に診断する方法はない」
とされています。
そこで犬と同様に確実に予防をしておくことが重要です。
まとめ
猫の場合は、多くの場合で症状が乏しく検査などによる診断が難しいために発見が困難な場合が多いです。そこでやはり犬と同じく予防が大切になってきます。
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