たくさんあるノミ・ダニやフィラリアの予防薬ってそれぞれ何が違うの?

犬や猫のノミ・ダニ、フィラリアは、ペットにとって大きな健康リスクをもたらします。これらの予防と対策は非常に重要ですが、実際、予防薬にもいろんな種類があってどれを使えばいいか悩まれる方も多いと思います。
そのため今回は当院にある予防薬についてそれぞれ詳しく説明します。

まずどうして予防した方が良いのか?

  • フィラリア:蚊から感染する寄生虫。感染すると肺や心臓の血管に寄生するが、症状が出にくいため、すぐには気づかず最悪死に至ることもあります。
  • ノミ・ダニ:寄生すると貧血や皮膚炎になることがあり、さらには瓜実条虫症だったりSFTS、バベシア症といった病気になることもあります。

予防期間としては、蚊がで始める時期からで終わる時期の4~12月は最低でも予防しておいた方が良いでしょう。
しかしノミ・ダニは冬でも暖かい室内などに生息していますし、フィラリアに関しては年々1~2月でも最高気温が上昇しており、蚊の活動気温(15℃)を超えることもあるため、4~12月だけでなく通年で予防することをおすすめします。

《予防薬の種類》
〜わんちゃん〜

  • シンパリカトリオ(当院のオススメ!)
    ノミ・ダニ、フィラリアをまとめて予防できるオールインワンタイプ。
    ミートフレーバーのチュアブル錠なので嗜好性も高く、餌に混ぜてもおやつ代わりに与えても問題ないのであげやすい。

出典:zoetis

  • イベルメック
    フィラリアとお腹の寄生虫(犬回虫や犬鉤虫)のみ予防できるチュアブルタイプ。
    牛肉などを使用しており、骨型のビスケットのようになっているのでおやつ感覚であげやすい。

出典:物産アニマルヘルス

  • マイフリーガード
    ノミ・ダニのみ予防できるスポットタイプ。
    首の後ろに垂らすだけなので食べるタイプの予防薬が苦手な子や、1~3月の間、ノミ・ダニ予防のみ希望される方におすすめ。
    2~3日首の後ろがベタつき、シャンプーにいれることができなくなる。

出典:物産アニマルヘルス

  • クレデリオ
    ノミ・ダニのみ予防できる錠剤タイプ。
    ビーフフレーバーで嗜好性も高く、そのままあげても問題ない。
    錠剤なので薬を飲むのが上手な子や、1~3月の間、ノミ・ダニ予防のみ希望される方にオススメ。

出典:Elanco

〜ねこちゃん〜

  • ネクスガードキャットコンボ(当院のオススメ!)
    ノミ・ダニ、フィラリアだけでなく、鉤虫・回虫といったお腹の寄生虫や条虫もまとめて予防できるスポットタイプ。
    放し飼いの子や、元々野良猫さんだった子(寄生虫感染の恐れがあるから)、初めておうちで猫ちゃんを迎える方などにオススメ。
    1回量が他の商品に比べて多いのでこぼしやすく、体重が7.5kg未満の子までしか予防できない。

出典:ゼノアック[日本全薬工業]

使用方法:毛をかき分け、皮膚に2~3箇所くらいにつける(注射器のようになっており、開けた直後は押すところが硬いので一度引いてからつけると吹き出しにくくなります)
  • レボリューションプラス
    ノミ・ダニ、フィラリア、お腹の寄生虫をまとめて予防できるスポットタイプ。条虫は予防できない。
    完全室内飼いでコストをできるだけ抑えたい人や、猫ちゃんの体重が7.5kg以上の子などにオススメ。

出典:zoetis

<まとめ>

ノミやダニ・フィラリアの予防は、ペットの健康を守るために欠かせません。ノミやダニ・フィラリアによる病気を防ぐためには、定期的な予防薬の投与が重要です。獣医師と相談して、その子に合った予防薬を選び、健康な生活をサポートしましょう。

また、当院では3~5月の間、予防薬まとめ買いキャンペーンを行っております。
この機会にぜひご利用ください!