
おしっこに色の変化は病気のサインかもしれません。今回はご家族も変化に気づきやすい、“おしっこの色”についてお話します。
尿の異常な色は大きく分けて、赤色~褐色、暗黄色~オレンジ色、混濁、薄い色の4パターンです。
1、赤色〜褐色の尿

赤く見える原因としてよく見られるのが血尿であり、尿の中に赤血球が混じっている状態を言います。
血尿は尿が作られて排泄されるまでの通り道(腎臓、尿管、膀胱、尿道)のどこかで出血しているとみられます。
また血尿と似たもので血色素尿というのがあります。血色素尿とは、赤血球が身体の中で壊れてしまい(寄生虫やタマネギ中毒など)、その赤血球の中にあった色素(ヘモグロビン)が混じった尿であり、ヘモグロビン尿とも言います。
2、暗黄色~オレンジ色の尿

赤血球の色素であるヘモグロビンが分解されてできるのがビリルビンです。赤血球が壊される溶血性の病気、肝炎、胆管の閉塞(結石や炎症、腫瘍など)などが起こるとビリルビン尿が見られます。また、ビタミンB2の摂取で尿がオレンジ色になることがありますが、問題ありません。
3、混濁した尿
尿が混濁している場合、尿の中に結晶や細菌、腫瘍細胞などが混ざっている可能性があります。
4、薄い、透明に近い色
正常な尿の色に比べて尿の色が薄い場合は低比重尿と呼ばれ、尿がきちんと濃縮されない腎疾患や、ホルモンや尿崩症などといった、多尿の原因となる疾患がある可能性があります。
まとめ
今回は尿の色についてお話しました。もし尿色が少しおかしいかもしれない!と思った時は一度相談しに来られることをおすすめします。

詳しい内容はこちらで紹介しています。ぜひ参考にしていただけたれと思います。
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