
ご家族からは見えない場所でコッソリ舐めるネコちゃんがいたり、あれ?こんなところにハゲがある…いつから?ということもしばしばあります。今回は猫の皮膚について、とくに痒みがある皮膚病のお話です。
猫ちゃんならではの特徴
猫はグルーミングとして体を舐めるので皮膚病により舐めているかの判断が難しい場合が多いです。また、猫の舌はザラザラしているので、短期間で皮膚が一気に悪くなることも。
猫の痒い皮膚病
・疥癬・・・顔周りを中心にフケがみられ、とてもかゆがります。疥癬は人にも感染するので注意が必要です。
・耳疥癬・・・ミミヒゼンダニが原因で真っ黒な耳垢が大量に出てきます。耳を掻いたり首を振る仕草が見られます。
・皮膚糸状菌・・・皮膚糸状菌の場合、ウッド灯と呼ばれる紫外線のランプを当てると青っぽく光ります。またこの糸状菌も人に感染するので要注意です。感染したネコちゃんの毛やフケはこまめに掃除をすること、塩素系消毒薬での消毒が有効です
・アレルギー性皮膚炎・・・猫でのアレルギー性皮膚炎は多く、ノミや食物などさまざまなアレルギー物質があります。
その他にもウイルス関連、免疫が関連するもの、ストレスなど色々な皮膚の病気があります。
皮膚病の治療
原因に応じた治療を行います。
・滴下薬・・・ノミなどの外部寄生虫の駆虫や予防のために使います。
・飲み薬・・・抗生剤やアレルギーの薬などを内服します。
・食事の変更・・・食べ物が原因で痒みがでてくる食物アレルギーが考えられる場合には、食事を変更してもらうことがあります。
・物理的な保護・・・猫の舌はザラザラで、舐めるとすぐに皮膚の状態が悪化してしまいます。エリザベスカラーや服などで、舐めないように保護します。
まとめ

猫の痒みはすぐに脱毛や赤み、ブツブツにつながり、あっという間に悪化することも多いです。
もし痒みがあるのかな?と感じた場合は早めに来院・ご相談くださいね。

詳しい内容はこちらで紹介しています。ぜひ参考にしていただけたれと思います。
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