今回は猫の漏斗胸についてお話しします。
漏斗胸とは?
「漏斗胸(ろうときょう)」は、生まれつき猫の胸の真ん中(胸骨)が内側にへこんでしまう病気です。
見た目で胸の真ん中がへこんでいるのがわかります。
どうして起きるの?
はっきりとした原因はわかっていませんが、
- 骨の成長のバランスの乱れ
- 遺伝的な要因
などが関係していると考えられています。
特に子猫の時期に目立ちやすいです。
どんな症状が出るの?
症状の強さは「へこみの深さ」によって変わります。
軽い場合
→ 見た目が少しへこんでいるだけで、元気や食欲は普通。大きな問題はありません。
中くらい〜重い場合
→ 肺や心臓が圧迫されるため、
- 息がしにくそう
- 呼吸が速い、浅い
- すぐに疲れる
- 成長が遅い
- 舌や歯ぐきが紫っぽくなる(酸素不足)
といった症状が出ることがあります。
どうやって診断するの?
- 見た目で胸のへこみを確認
- レントゲン検査で、胸の形や心臓・肺への影響をチェック
必要に応じて、CT検査で詳しく調べることもあります。
治療はどうするの?
軽度の場合
→ とくに治療せず、定期的に経過を見ます。成長とともに気にならなくなることもあります。
中等度〜重度の場合
→ 手術や装具を使って胸の形を矯正する治療が必要になることがあります。
治療により呼吸や心臓への負担が減り、生活の質が大きく良くなることもあります。
↑整形プレートを使用した整復
まとめ
猫の漏斗胸は、生まれつき胸がへこむ病気です。
軽い場合は問題ないこともありますが、重い場合は呼吸や心臓に影響が出ます。
子猫の胸がへこんで見えるときは、早めに動物病院で相談することが大切です。
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