
角膜潰瘍とは
角膜に傷ができることで角膜の一部が剥がれた状態のことをいいます。
重症の場合は、角膜に穴が開いてしまうこと(穿孔)もあります。
角膜潰瘍は目が飛び出しているようなフレンチブルドッグやパグ、シーズー、チワワなどの犬種に多くみられ、初めは浅い傷だったのに、前足で目を引っ掻こうとするため、悪化してしまうケースもあります。
原因は?
- 外傷
- まつ毛の異常
- 瞼のできもの
- ドライアイ
- 細菌やウイルスによる感染
- シャンプーなどの化学薬品による刺激
- 神経障害
などがあります。
診断方法は?
まずは問診と視診で、何が起きているのかをある程度予測します。そして角膜潰瘍を疑う所見がある場合には追加で検査をしていきます。
フルオレセイン染色:角膜に傷があると緑色に色が残る特殊な目薬を使う検査です。

シルマー試験:涙の量を測ることができる検査です。ドライアイがあるかどうかを判定します。
治療
1、点眼・内服治療

2、エリザベスカラーなどで掻き壊しを防止

3、療しても良くならない場合には手術 が必要なこともあります。

予防法は?
毎日顔まわりをなでるときに左右の目の開き方や充血、目やにをチェックしてあげてください。
また、目にものがぶつからないよう、日々の生活で気をつける必要があります。
まとめ
角膜潰瘍は、早期発見・早期治療ができれば視力を失わずに治療できる病気です。
今日からできるアイチェックが、明日の大きな安心につながります。もしおかしいかも?と感じたらご相談にいらしてくださいね。

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