「うちの子、いつも元気いっぱいだし、健康診断ってまだ必要ないかな…?」
そう思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
確かに、毎日ごはんをモリモリ食べて、お散歩も楽しんでいる姿を見ると、安心しますよね。
でも、ちょっと待ってください!
実は、健康診断を受けたワンちゃんの85%に何らかの異常が見つかっているという事実があります 。
動物たちは痛みや不調を隠すのがとても上手だからです 。
「病気」というほどでなくても、見過ごすと将来の大きな病気につながる小さなサインが隠れていることもあります。
健康診断は、そんなサインを早期に見つけて、愛犬の「元気」な毎日を未来につなげるための大切な「健康のプレゼント」なんです 。
なぜ、健康診断が大切なの?
1. 早期発見で、治療の選択肢が広がる
もしも病気が見つかっても、早期であればあるほど、治療の選択肢が広がります 。
- 完治を目指せる病気が多い
- 動物自身の体への負担が少ない治療法を選べる
完治が難しい病気であっても、早く治療を始めることで進行を穏やかにし、愛犬が穏やかな時間を長く過ごせる可能性がぐっと高まります 。
2. 「オーダーメイドのカルテ」で未来の愛犬を救う
健康診断の最大のメリットは、健康な時のデータを記録できることです。
その子本来の「正常値」を把握しておくことで 、将来もし体調を崩した時に、そのデータと比較して迅速かつ正確な診断につなげることができます。
これは、未来の愛犬を救うための「オーダーメイドのカルテ」を今から作っておくことと同じです。
レントゲンやエコー検査が愛犬の命を救う理由
健康診断のメニューを見て、「レントゲンやエコー検査まで必要なの?」と感じる飼い主さんもいるかもしれません。
でも、これらの画像診断は、ワンちゃんの体の「内側」の状態を知るための、とても大切な検査です。
■レントゲン検査
レントゲン検査では、骨や心臓、肺、気管、消化管などの様子を立体的に把握することができます。
これにより、骨折や関節の異常はもちろん、目には見えない腫瘍、肺炎、心臓の大きさの変化、異物誤飲などを発見することができます。
「うちの子、最近なんだか咳をするな…」 「食欲がないけど、吐きもしないし、何が原因だろう…」
レントゲン検査は、こうした飼い主さんの不安のヒントや、病気の正確な診断に繋がる重要な情報を与えてくれます。
■エコー検査
エコー検査は、超音波を使って内臓の状態をリアルタイムで確認できる検査です。
肝臓、腎臓、脾臓、膀胱、消化管などを、レントゲンでは見えにくい詳細な部分までチェックできます。
例えば、健康診断で血液検査の結果は正常だったとしても、腹部エコー検査で肝臓や腎臓の初期の変化が見つかることがあります。
特に、年を重ねたワンちゃんでは、体内でゆっくりと進行する病気が少なくありません。
見た目は元気でも、エコー検査で内臓の形や状態を確認することで、病気の兆候を早期に発見できることがあります。
レントゲンとエコー検査は、どちらか一方だけではなく、組み合わせて行うことで、より正確な診断が可能になります。
健康診断のプランには、これらの画像診断が含まれているコースもございます。
愛する家族のために、体の内側までしっかりチェックしてあげませんか?
意外と見落としがちな歯周病!
健康診断と合わせてチェックしてほしいのが、デンタルケアです。
「歯磨きは嫌がるから…」「歯石くらい大丈夫でしょ?」と思っていませんか?
歯周病が悪化すると、下顎骨折や、顔の皮膚に穴が開くなど、様々な病気のリスクが上がることがあります 。
そうならないために、当院では「歯磨きレッスン」を実施しています。
- お家に帰ってもひとりでできる
- 適切な道具選びで少ない力でしっかり磨ける
- ひとりでできる抑え方で実践方式でレクチャー
「どうやって磨けばいいの?」と悩んでいる飼い主さんは、お気軽にご相談ください。
健康診断プランのご案内
荻窪桃井どうぶつ病院では、ワンちゃんの健康状態や年齢に合わせて選べる3つの健康診断プランをご用意しています 。
Aコース:まずはお手軽に健康チェック
身体検査、血球検査、生化学検査、電解質など
Bコース:基本的な検査をしっかり
Aコースの内容に加え、一般尿検査、レントゲン検査、腹部エコー検査など
Cコース:全身をくまなくチェックしたい方へ
Bコースの内容に加えて、より詳しい検査項目が含まれます 。
それぞれのコースの詳しい検査項目は、以下をご確認ください。
秋の期間限定価格:通常価格から最大7150円OFF!
ウェルネス会員様は期間限定価格からさらに1,100円OFF!Cコースは2,200円OFF!
注意事項
- 診察料は別途かかります。(初診の場合:カルテ登録料+660円)
- Cプランは予約必須で、AM11時までのご来院で半日お預かりです。
- 健康診断は保険適応外です。
- 検査結果に影響する可能性があるため、8時間の絶食での来院をおすすめいたします。
- 結果は後日来院いただいての説明か、またはメールいたします。
新しいオプション検査のご紹介
腎臓の状態をチェックする検査項目は多数あります。その中でも、新しい検査項目をご紹介します。
FGF-23
慢性腎臓病が進行すると食事のリン制限が必要ですが、早すぎる制限は筋肉量の低下を招きます。
この検査は、体内のリンバランスを調整するホルモンを測定し、リン管理を始めるべき最適なタイミングを判断する指標となります。
適切な時期の管理は、腎臓の負担を和らげ、健やかな生活を守るために重要です。
尿中シスタチンB
血液検査の数値に異常が現れる前から、腎臓の尿細管はダメージを受けていることがあります。
この検査は、尿中のタンパク質を測ることで、症状のない隠れた腎障害を早期に発見します。
見た目は元気でも体内で静かに進む病気を見つけ、手遅れになる前のケアにつなげることができます。
この秋、愛犬の健康を見つめ直す時間を作ってみませんか?
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